Nette Gerechtigkeit

ブイズの構築記事載せてきます

うるボシャワを使いたい[S16スペレ最高1812]

 

f:id:kleinwaldev:20190815131915p:plain*シャワーズ

○S16スペレルール

・「US・UMリーグ」と「S・Mリーグ」のレーティングバトル「シーズン7~14」の終了時点、および「シーズン15」の2019年5月28日時点において、「シングルバトル」のポケモンランキング1位~30位のポケモンをすべて使用禁止

↓最も環境が分かりやすいのはこちらの記事。一般枠は取り巻き考えればわかるでしょって感じです。(スペレガチ勢の考察ってよい文献よなぁ)

ginnnanpoke.hatenadiary.jp

  

今回は珍しくブイズじゃないのがいる記事です。というかブイズで色々できるようなスペレや大会でのルールが来ないので更新が滞ってましたのでもういいやって。

 

構築経緯

今回の上位禁止スペレについて考察したところ、"ブイズパは通常レートよりもしんどい"という結論に達したため、当初は強そうなメガで適当に遊んで終わりかなーなんて思っていました。

そんな折、知名度と活動量的に唯一といっていい超一流ブイズ実況者のエヴォル氏が、ブイズの天敵を紹介しアローラベトベトンを挙げた動画に対して、「風船欲しがるシャワーズで対策できますよ!」というコメントがあり、そのコメントがエヴォル氏およびその信者から好評という事件が起きました。

 あえて"事件"という言い方をしましたが、ブイズガチ勢を自称する人間にとっては「浅い!」と言わざるを得ない型であったため、いくらか否定的なコメント*をつぶやいたのち、

*否定の内容については、批判・叩きと取られかねないのでここでは記載しません。ブイズの型の考察に取り組む姿勢については素晴らしく、その内容如何ですべてを否定するべきではないと思うためです。

そういえばスペレってべトン多くね?ってことでシャワーズを使ってスペレに潜ることに。で、使い始めたら思いのほか環境に刺さっていたのでそのまま1800越え目標で潜ってました。

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個体紹介

シャワーズ@湿った岩 うるおいボディ

図太い 224(148)-x-123(252)-131(4)-124(68)-87(12)

熱湯 黒い霧 雨ごい 眠る

f:id:kleinwaldev:20170729155438g:plain(ちなみにプレシャスボール入り)

www.pokemon.co.jp

以前61スペレの記事でも同様の型を使っていたのだが、つまり対面での高い詰ませ性能を持つのがこのシャワーズの特徴。

特性うるおいボディは、雨が降っているターンの終わりに状態異常が回復する、という特性である。

そもそもの開発理由が件のアローラベトベトン対策であり、雨ごい&うるおいボディによって特性:毒手や技:どくどくなどにより定数ダメージを稼がれる心配がなく、そのうえでダストシュート×2+かげうちをいい乱数で耐え、その間に熱湯でやけどを狙うというもの。挑発持ちのベトベトンは少なく、完璧な対策であると自負している。(ただし通常ブイズパで採用するには他とのシナジーが薄く、それどころか雨でブースターを阻害してしまうため非常に採用しづらい)

また、眠るを使うと回復したターンのうちに目が覚めるため雨さえ降っていればノーリスクで全回復出来るチート回復技となる。このため、確定2発をとれない相手はシャワーズの突破が不可能となり、挑発を持っていない受け寄りの型は大抵詰ませてしまう。

じゃあ積み技で火力を上げて突破しよう、という相手には黒い霧を合わせることで突破をさせない、起点にされない。またラッキーのようなこちらからの突破手段がない相手については、黒い霧のPPの多さからPP勝負に勝てるというおまけつきである。

今回環境に刺さっていた理由に以下が上げられる。

・カプ・コケコ,カプ・レヒレ不在により、フィールドで眠るが妨害されない

カプ・レヒレ不在により、どくどくや電磁波,複眼眠り粉の採用率上昇

・汎用性の高い高火力ポケ不在により、眠るで受けきれる範囲が広い

・すいすいアタッカーであるメガラグラージが強い

ラグラージのことを考えると雨ターンがどうしても足りなくなるので持ち物は湿った岩。

よほどでなければ,もしくは再戦でなければ絶対選出レベルで強引に出していたので選出率1位

 

ラグラージ@ラグラージナイト 湿り気→すいすい

意地っ張り 183(60)-222(252)-131(4)-x-132(12)-113(180)

雨下で最速フェローチェ抜き抜き,最速スカーフ83族抜き(デンジュモク意識)

滝登り 地震 岩雪崩 グロウパンチ

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うるボシャワーズと相性のいい抜きエースのメガラグラージ

今回のルールでシャワーズを突破できる火力を持つような種族のほとんどはラグラージを受けることが出来ないため、草の一貫があること以外は補完が非常によくできている。

ペリッパーニョロトノと違い、後投げから雨を降らせられない状況が多く発生するため、身代わり採用で対面性能を持たせるよりグロウパンチで強引に3タテするコース。

岩雪崩の枠は環境に多いカイロスを強く意識しての採用だが、ラティオスジャラランガが重くなるので冷パンとは選択。

当初から強いとされており、ゆえに対策されていてあまり目立っていないメガ枠であったが、高レートほどカイロスとの並びを見てメガラグを意識しない選出をしてくるのでよく刺さった。

選出率2位

 

カイロス@カイロスナイト 怪力ばさみ→スカイスキン

陽気 141(4)-207(252)-140-x-110-172(252)

やつあたり 地震 電光石火 剣の舞

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スペレで流行りのラグカイロス偽装のためのカイロス

とはいえ飛行技の通りのよさから、単体採用でもそれなりの抜き性能を持つため裏エースとして活躍してくれた。

また、シャワラグで対処しづらい草・格闘の選出抑制に一役買ってもらおうと思っていたのだが、普通に選出されていたので抑止力はないみたい。

なんかスペレのボーマンダと言われてたけど耐久もないしSも足りないのでどっちかっていうとメガルカリオのつもりで使った。

 

キュウコン@光の粘土 雪降らし

臆病 149(4)-x-95-133(252)-120-177(252)

フリーズドライ ムーンフォース アンコール オーロラベール

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カイロス選出の場合の起点づくり,雨を警戒させないための天候起動要員,相手のメガラグラージの選出抑制,ジャラランガにZを躊躇わせる,といった理由で採用した壁張りキュウコン

選出することが少なく,またイメージよりも火力がないなど壁張り以外の仕事があまりないためちょっと問題枠だった。ただ見せポケの側面が強すぎて結局そのままだった。

 

ラティオス@こだわりスカーフ 浮遊

控え目 156(4)-85-100-200(252)-130-162(252)

龍星群 サイコキネシス 10万ボルト 草結び

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フェアリー少ないとラティ強いよねぇ。。

ミミロップ,チャーレム,フェローチェカイロスなどの高速高火力持ちを上から倒したり、スカーフ持ちのデンジュモクの上から倒したり、舞ったorBSB後のジャラランガの上から倒したりできる便利なスカーフ持ち。ここら辺に刺さるためには控え目が絶妙な火力になる。ムクホークとかも陽気だったらすてみブレバを耐えたり,意地だったら抜いて倒せる。

耐久ポケに引かせてシャワーズの雨ごいの隙を作る,ラグラージの取りこぼしを処理すると便利な枠だった。

選出率4位

 

キリキザン@鋼Z 負けん気

意地っ張り 169(228)-194(252)-120-x-94(30)-90

はたき落とす ふいうち アイアンヘッド 剣の舞

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シャワラグの並びの3枚目の最適解。

余っているZ枠として相性がよく、特に呼びやすいアシレーヌをH振りの場合高乱数で倒せる。(後半はB振りが増えてたのは偉いというか遅いというか)

また一貫している草枠のカプ・ブルルエルフーンに強い、

フリーズドライ持ちのオニゴーリやAキュウコンに強い、

トレースですいすいをコピーしてくるメガフーディンに強い、

悪戯心からの鬼火でラグラージを止めるジュペッタ,ヤミラミに強い、

威嚇でラグラージを止めるガオガエンライボルト,ムクホークを負けん気で選出抑制、

と至れり尽くせり。というかラグカイロスばかり意識して舞ったキリキザン止められない、ってケースが多く初手に出して3タテを何度も決めてた。

とはいえ不意打ち択次第なとこはあるので上級者向けなのかもしれない。

選出率3位

 

○所感

最高1812。(画像から1勝)

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レート1750越え相手には(初見では)全勝したのでシャワーズ+ラグラージは本当に強かったと思う。

ただ、スペレは人口の少なさから再戦が多く型バレしていると脆かったり,レート差マッチが多く1600帯程度だとラグカイロスを警戒してくれなかったりで、2勝1敗でレートが落ちるということを繰り返していた。

こういう意味ではスペレ用の構築としては不完全だった。